[ S P E C I A L  C O N T E N T S ]

整形外科医に聞く『腱鞘炎』

上手につきあうことも、技術のうち。
良い技術者は知り、強い技術者は実践している。

整形外科医に聞く『腱鞘炎』



Report 1  はじめに
はじめに
美しいものを追求し続けるため

今日、多くのシザーメーカーが「腱鞘炎」を商売材料として利用していることは、大変嘆かわしい。

理屈はさて置き、奇抜なデザインをアピールすることで その特徴的デザインを見せられると“きっと何か効くに違いない”と思わされてしまうのが人の心理。
本当に腱鞘炎で悩んでいるとき、「新製品です!」「手に優しいですよ!」と売り込まれると、“もしかしたら・・・”と藁にもすがりたくなる気持ちになることは、誰しもが自然なことである。



人を素材に 美しい物が美しいと評価される偽りない世界

生涯をかけて追及する価値が この仕事にはある



なんと美しい言葉だろうか。

これはKIKU OKAWAが敬愛してやまぬ ある技術者の言葉である。
KIKUはこの澄んだ熱い想いを担うシザーズメーカーの責務として、技術者が真剣に悩み苦しむ腱鞘炎に対し商売的発想を脱した追求と解決を模索し、提案していかなければならないと考えている。
そのためには、造り手本位の そして売り手本位の一方的な発想を押し付けるのではなく、腱鞘炎に真摯に向き合い技術者と共に理解を深め、実際の使い心地や本当に大事な予防と対策を医学的視点から考えていく必要があるはずだ。

我々も職人、技術者も職人。
道具一つで、職人仕事は楽しくもなり 辛くもなる気持ちが通じるから、共有できることはたくさんあるのではないだろうか。
試行錯誤、創意工夫、不言実行、さぁはじめよう。



このSPECIAL CONTENTSでは、他分野に渡る専門家監修のもと、腱鞘炎へ真摯に向き合い 真剣に考え、一生つきあえるプロの道具を選ぶヒントとして頂くために、出来るだけ簡単に解説することを目的として掲載されています。そのため、特定製品紹介の一切を含まず、コマーシャルを意図したものではないことを予めご理解ください。