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Dry COBALT

DRY環境で使われるブラントカット、スライド&ストロークカットを全てこの一丁で。
コバルトシザーズ総合メーカーKIKU OKAWAの、NewスタンダードにしてTopスタンダード。

Dry COBALT



Report 4  時代が求めた素材と造り
時代が求めた素材と造り

新しい素材というだけでは不十分

前項Report 1~3では、現代カットスタイルの変遷がハサミに突き付けた二つの課題を浮き彫りにしてきた。

 現場で通用する強い素材
 DRY環境に特化した造り

どちらかではなく、どちらも兼ね備えていなければプロの道具としては通用しない、それが時代の要求となってきたことは既にご理解頂いただろう。
ここで勘の鋭い技術者はピンと来たのではないだろうか、そう、全てCOBALTの特性だ。
COBALTのメリットは享受したいが、問題点も時代が炙り出している。

一般的なコバルト合金鋼 ➤
一般的なコバルト合金鋼

コバルト元素は配合されているが、その主要成分及び金属的性質がコバルトに属するものとはいえない。わずか1%程度のコバルト含有率でありながらも、コバルト合金(合金鋼)と表記されている。

配列を流線化 ➤
配列を流線化

日本古来の伝統的刃物製法と独自の開発技術により、元素配列を流線化(規則正しく並べること)させることに成功。これにより元素間空間を確保。

組織の高密化 ➤
組織の高密化

配列の流線化により生じた空間をを圧縮することにより、組織のさらなる高密度化を実現。これにより硬度、粘度そして耐蝕性が飛躍的に向上。

Dry COBALT
Dry COBALT

つまり、素材成分表に基づく一般的区分としてはコバルト合金鋼でありながら、圧倒的に向上したコバルトの絶対的含有量と各元素の高密度により実現された硬度、粘度そして耐蝕性は、最高品質である。


COBALT【CO】

     長年の経験と実績から、総合点としての「切れ味」そして「永切れ」ではコバルト材を超える

     素材は存在しない。世界中から“魔法のハサミ”として求められる理由がここにある。

     欠点もある、希少金属ゆえの高価格帯である。

     昨今では他分野においてもその利用価値が増え、高騰の勢いは収まらない。

Dry COBALT【DC】

     特に大事な「切れ」「永切れ」ではCOBALTに最も迫る。

     KIKU独自開発の造り込みにより、ステンレス材の利点である“求めやすい価格”が実現。

     すなわち、COBALTとステンレスの良いところだけを掛け合わせた新素材と言える。

     DRY環境における ブラントからスライド&ストロークカットまでのあらゆるシーンをこの一丁で対応、

     New スタンダードにしてTop スタンダード。

ステンレス【ST】

     日本国内ほぼ全てのシザーズメーカーが取り扱う材料。

     昨今では、COBALTと偽り製造・販売されるステンレスシザーが多く、こういった現状が日本に

     おいて平然と横行している現状は大変に残念である。

     利点は価格。本来安価な材料のはずが、目を疑う高価な値札のものも散見される。